先頭が「し」の語彙の意味と読み方

雌伏(しふく)

人の下に従がうこと。
また、世を退いて隠れること。
将来の活躍を期しながら力を養い、機が熟すまで忍んで我慢することをいう。
雌鳥がおとなしくじっと伏していることから。
出典は後漢書の張温伝。

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後漢書

温、字は子柔、初め京兆けいちょう郡丞ぐんじょうと為る。
歎じて曰く、
大丈夫当に雄飛すべし、いづくんぞ能く雌伏せん、と。
遂に官を棄てて去る。
歳に大飢に遭ふ、家糧を散じ以て窮餓きゅうがすくひ、活かす所は萬余人。
献帝、西に遷都す、侍中じちゅうと為り、輿輦よれんともに長安に至る、江南亭侯に封ぜらる、楊彪に代りて司空しくうと為る、免ぜらる、頃之けいし、復た司徒しとと為る、尚書しょうしょの事を録す。

張温は字を子柔といい、初め京兆の郡丞となったが、意に適すことなく歎じて云った。
大丈夫たらば雄々しく生きねばならぬ、どうしていつまでも雌伏したままでいられようか、と。
そうして遂に官を棄てて去ってしまった。
ある年に大飢饉が起った。
張温は飢えた人々に食糧を与え、万余に及ぶ人々を救った。
献帝が西に遷都した。
張温は侍中となり、車駕と共に長安に至った。
江南亭侯に封ぜられ、楊彪に代わって司空と為り、やがて免職された。
またしばらくすると司徒に任じられ、尚書の職務も司ったという。

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